オールデン、ジョンロブ、リーガル…革製品は最初といつものお手入れが肝心です。
せっかくイイ革靴を履いてるなら、長〜くいつまでもステキな状態で使ってあげたいですよね。
新品の革靴は製造段階でクリームやワックスが塗られており保護されています。しかし、履き始める頃は製造から時間が経っているので、保護が落ちていることが多いです。
特に店頭に並んでいる靴(新品)は外気に触れて乾燥していますし、試着もされているのでもはや新品とはいいにくい状況。
このまま履いてしまうと靴の劣化が早くなってしまうので、新品でもお手入れが必要なんです。
-
オールデンのウィングチップブーツが日本にないからサンフランシスコから海外輸入した話
そこで、オールデンを買ったのをきっかけに「革靴のメンテナンス」を極めたのでご紹介!
コードバンの革靴を前提としてますが、ふつうの革靴も内容は変わらないので参考になさってください(^^)/
革靴のメンテナンス方法│コードバンのお手入れは少し気を遣う
コードバン(cordovan)は、農耕用馬の臀部から採れる皮革。主に革靴や鞄、財布などに使用され、昨今では小物用素材としても普及している。臀部以外の比較的柔らかい部分は靴の内革に多く使用される。
コードバンについて少しおさらい。コードバンは革製品の中でも特にレアでデリケートな部位です。ゆえにシューケア(靴のお手入れ)にはちょっと気を遣う必要があります。
例えば、ブラシは豚ではなく馬の毛を使う、というように。コードバンでない革靴は豚毛でOK。
革靴磨きで最初に用意するものリスト
靴磨きに必要なグッズをまとめました。
⑥や⑧はお好みでご用意ください。
⑤のペネトレイトブラシは着なくなったTシャツで代用できます。
メンテナンス・お手入れの手順まとめ
お手入れの順番です。簡単に流れを書いてみました。
■お手入れの手順
- シューツリーで、型崩れ等を防止
- 外出直後用のブラシで、ほこり落とし
- クリーナーで、シミ汚れ等を落とし
- クリーム&ブラシで、革に栄養補給
- レザースティックで、革をつぶして艶出し
- 磨き用のブラシで、クリーム伸ばしながら磨き
- クロスで、さらに磨き上げ
- ワックスで、ツヤ出し(鏡面加工)
新品の場合は、①・③・④・⑥・⑦をやるといいでしょう。
工場出荷後のオイルを落とす意図で③をやりますが、好みです。ぶっちゃけ、僕は⑥だけでいいと思います。
なお、スニーカーや運動靴のお手入れはジェイソンマークジェイソンマークというクリーナー、Crep ProtectCrep Protectという防水スプレーが王道ですね。
革靴のお手入れグッズのご紹介
僕が実際に使っているものを紹介します。オールデンを買ったので一新しました。
型崩れさせずキレイに保管できるシューツリー
目的
型崩れ防止。革を伸ばして、すみずみまでクリーニングできるようにすること。
シューツリーは必須アイテム。
履き終わったらシューツリーをいれて保管しましょう。シューキーパーと呼ぶことも。靴磨きはシューツリーを入れたまんまでやります。
シューツリーの素材はレッドシターがオススメ。消臭・脱臭に優れているからです!クロスとセットで売られている製品もあるので、好みにあわせてどうぞ。
帰ってきたらすぐにつかうブラシ
目的
表面のほこりを落とすこと
コードバンのブラシは馬毛(馬の毛)ブラシを使いましょう。
豚毛は固いのでNG。コードバンじゃない革靴は豚毛でOK。
あまりゴシゴシと強くやりすぎないこと。軽めのタッチで何往復もさせて磨き上げるイメージで。
汚れと古いワックスをキレイにするクリーナー(リムーバー)
目的
表面の汚れ、古いクリームやワックスを落とすこと
クリーナーは毎回は使いません。3~5回履いたらクリーナーでフルメンテナンスするサイクルがいいと思います。
クリーナーを使うとクリームの浸透性も良くなるので定期的にやりましょう。
きれいなTシャツにクリーナーをつけて、汚れを取ります。
革の栄養補給にクリーム
目的
革を保湿して保存状態を高めること
コードバンは無色タイプのクリームがオススメです。有色タイプは色移りのリスクがあると言われています。
ただ、革靴に傷がついたときは、有色タイプで目立たなくさせるのがテクニックです。
非コードバンの革靴は靴と同色のクリームを使いましょう。もちろん無色でもOK。
僕はコロニルの無色タイプを使用中。
サフィールノワールも評判が高いのでオススメ。
コードバンでない普通の革靴(黒)の場合は、サフィールノワールのブラックとかをオススメします。
ツヤ出しにレザースティック
目的
革の凹凸を平らにしてツヤを出すこと
コードバンはデリケートな素材ゆえ、履いているとツヤがなくなってきます。皮の表面の凹凸(繊維の毛立ち)が原因と言われています。
特に履きじわを寝かして平らにするとツヤがでるので、レザースティックを使います。
実はかっさ棒(ツボ押し用のアイテム)でも代用できます。
レザースティックがベストだけど、ちょっとお値段お高め‥¥7,000くらい。
仕上げ用のブラシ
目的
塗ったクリームを伸ばして拡げて(均一化して)、ツヤ出しすること
クリームを塗り終わったら、いよいよ仕上げの工程。
クリームを塗り終わって30分くらいしたらブラッシングします。
使用するブラシはほこり落とし用のと一緒で問題ありません。僕は間違えないように違うものを買いました(毛が白色と黒色)。
ピカピカに磨くためのクロス
目的
磨いてツヤをだすこと
ブラッシングとレザースティックの革のばしがおわったらクロスで磨き上げます。
最後にお好みで艶出し(鏡面磨き)用にワックス
目的
テッカテカの鏡のように仕上げること
「鏡面磨き」したいのならワックスを塗ってから仕上げましょう。クリームと同じように無色をオススメします。
ワックスを塗る部分はつま先部分(履きじわより前部分)がいいです。
しわ部分までやると割れちゃいます。
鏡面磨きは水を含ませながら磨き上げるのがコツ。
そんなときに使うのがハンドラップです。
まとめ
キレイな靴を履いていると背筋がビシッとする気がして、心地いいですよね。おしゃれは足元からというように靴がきれいな人は素敵です。
靴磨きをしていると心も落ち着くので、やったことがないひとは是非オススメしたいです。
-
オールデンのウィングチップブーツが日本にないからサンフランシスコから海外輸入した話