2020年2月のau PAYのキャンペーンを活用して、iPhone11 Proを相場よりも安く手に入れられました!
そして、前から気になっていたAirPods Proを買ってみたので使ってみた素直な感想とレビュー・過大評価されている点をお届けします。
実はiPhone11 Proがほしかった大きな理由の一つが「AirPods Proを使ってみたこと」で、かなりの期待感がありました。
この記事を読むとこんな事がわかります。
- 使ってみた感想
- 良いとこ・悪いとこ
- 過大評価されている点
- Androidスマホで使ってみた
結論として、iOSとの互換性とノイズキャンセリングはマジですごいと思いました。
一方で、イヤホン本体で音量の上げ下げができない、いまだにライトニングケーブルを使っているなどイマイチな点がありました。
AirPods Proを使ってみた素直な感想【良い点と過大評価のポイント】
レビューの前提として、僕のAirPods Pro(エアーポッズ・プロ)に対するレビュー基準は、完全ワイヤレスイヤホンの大先輩である「EARIN M-2」や「Bang & Olufsen Beoplay E8 2.0」です。
いずれのイヤホンも外部取り込み(トランスペアレンシー)モードを備えており、Beoplayに関しては無線充電にも対応していました。
よって、AppleのAirPods Proの主要機能は体験したことがあったので、すこし厳し目の評価・レビューをしているかもしれませんので、ご承知おきを。
AirPods Proのスペック
項目 | スペック |
価格 | 27,800円(税抜) |
大きさ | イヤホン(左右各):21.8 × 24.0 × 30.9 mm 充電ケース:60.6 × 21.7 × 45.2 mm |
重さ | イヤホン(左右各):5.4 g 充電ケース:45.6 g |
再生時間 | ・再生時間 最大4.5時間 (充電ケース利用で24時間以上) ・Qi規格ワイヤレス充電対応(Wireless Charging Case) |
無線規格 | Bluetooth 5.0 |
付属品 | ・AirPods Pro ・Wireless Charging Case ・シリコン製イヤーチップ(3サイズ) ・Lightning - USB-Cケーブル ・マニュアル |
防水・防滴 | 防滴 |
型番 | MWP22J/A |
先代のAirPodsから何が変わったのか?
- 本体の形が変わった
- 小さくなりうどんが短く
- ノイズキャンセリング機能
- イヤーピースがカナル型に
- 耐汗耐水(IPX4)になった
従来のAirPodsは開放型(iPhoneに付属しているイヤホンと同じ)で、音漏れするし、外の音がガンガン聞こえるしで密閉感が薄かったです。さらに、耳からも外れやすく、うどん感もハンパなかった…。
そして、AirPods Proは「カナル型」になってうどんが短くなりました。
カナル型になったので耳の奥までイヤホンが入るようになり、音がより鮮明に聴こえるように。
iOSとの高い互換性、ペアリングがとても楽
iOSとの互換性には本当に驚かされました。
何がすごいって、AirPods Proのケースを開いた瞬間、手持ちのiPhoneとペアリングしているんですよ!
Bluetoothイヤホンって、端末のペアリング作業って結構煩わしいんですよね。
- Bluetooth検索に出てこずペアリングできない
- 再生したらスマホ本体から音が出た
- 片方のイヤホンしかつながらない
いままで使っていた Beoplay E8 2.0 はペアリングの性能が悪く、何度もケースから出し入れしてペアリングすることがありました。。
いや〜、Appleがこんな細かなユーザー体験にまでメスを入れてくるとは恐れ入りました。おかげで起動からの接続がめっちゃスピーディかつスムーズ。
Apple製品間の行き来がむっちゃシームレス
僕は自称アップル信者でして、アップル製品をこよなく愛しています。
- iPhone11 Pro
- iPhone7
- iPad
- Macbook Pro 13inch
- Macbook 12inch
- 他にもApple TVなど
-
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ゆえに、再生するデバイスを行き来することが多いんですが・・・
AirPods Proは同一Apple IDでサインインしているデバイス間なら、どれか1台とペアリングすればすべてに紐付けされる仕様になっているので、かんたんに複数台デバイスを行き来できます。
iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE、12.9インチiPad Pro(第1世代)、9.7インチiPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 4は、オーディオ共有に非対応
外部音取り込み(トランスペアレンシー)モードが自然
イヤホン本体で外の音を取り込み聞こえるようにしてくれる機能は「外部音取り込みモード」といいます。
業界では通称トランスペアレンシーモードと呼ばれていますね。
んで、このAirPods Proの外部音がとても自然なんです。
EARIN M-2とか、Beoplay E8 2.0の外部音取り込みは、メカニカルで不自然かるノイジーでした。例えば、蛇口から流れる水の音を聴くとキンキンするんですよ。
しかし、AirPods Proは本当に自然。
耳につけてることを忘れて生活できてしまうくらい。こんなにも環境音を自然に取り込むことができるのか…とマジで感動しました。
ノイズキャンセリング機能がすごい!だが静寂とまではいかない
外部音取り込みモードの対向「ノイズキャンセリング機能」もマジですごいです。
ノイズキャンセリングのためにAirPods Proを買ったと言っても過言じゃない。
ただ、完全に音をシャットアウトすることはできません。意外と勘違いしがちで過大評価されすぎだなと。
いろいろテストした結果こんな具合に機能します↓
シチュエーション | 評価 | 詳細 |
換気扇の音(真下) | 聞こえない | |
食洗機・洗濯機の音(近くで) | 聞こえない | |
カフェの喧騒(店内) | 隣の人の声が少し聞こえる | |
風切り音(走る・自転車) | 少しシャコシャコする | |
掃除機の音(ダイソンで) | ほぼ聞こえない | |
車が走る音(街なか) | ほぼ聞こえず、車の振動だけ感じる | |
電車の走行音(車中) | ほぼ聞こえない | |
テレビの音(部屋の中) | ほぼ聞こえない |
さすがノイズキャンセリングというだけあって、いわゆる一般的なノイズはむっちゃ消してくれることがわかりました。
換気扇や掃除機、満員電車の中で使ってみるとその威力がとてもわかります。低音はむっちゃ消される感じですね。
また、誰かとFace to Faceで話すのは難しいので、会話するときは外部音取り込みモードに切り替えましょう。
ノイズキャンセリング機能は過大評価されている
ツイッターや他のブログでは
「まるで図書館にいるかのよう」
「つけた瞬間、音がなくなり静寂の世界に包み込まれた」
と大げさに書かれていますが、体感70~80%くらいの音が遮断される感じです。満員電車が静寂に包み込まれることなんてありません。
ノイキャン搭載のイヤホンといえば、SONYの「WF-1000XM3」も有名です。試したことがなく公正な評価ができず、すみません。
イヤホン本体でモード切替が簡単にできる
モードの切替はイヤホン本体でワンタッチで、通称うどんの先端部をつまんで長押しすることで切り替えられます。
アップルはノイキャンと外部音の取り込みのことをマルっと「ノイズコントロール」と称しています。わずかワンタップで疑似静寂と現実の世界を行き来できるのは感動的なユーザー体験です。
無線充電はやっぱり楽ちん!(Qi給電に対応)
充電するとき、わざわざケーブルを挿すのってめんどくさいんですよね。向きや置く場所を気にしたりで。
AirPods Proは無線充電に対応しており、ストレスから開放されました。ケーブルを毎日抜き差しする作業から開放されるのは快適。
ちなみに、ケース本体はMAX24時間電池が持ち、イヤホン本体を5〜6回充電できます
ただ、無線充電できる完全ワイヤレスイヤホンはすでにたくさんありますし、新しいテクノロジーでもないので興奮するのは過大評価かな、と。
ちなみに、僕が使っている無線充電器はこちら↓。 USB-Cに対応しているし大きめなので重宝しています。
AirPods Proの5つのデメリット
品薄でそもそも手に入れにくい
AirPods Proが発売されたのは2019年の10月30日ですが、約4ヶ月たった今(2020年2月)でも品薄の状態が続いています。
メルカリやラクマではプレ値で取引されているくらいです。
なので、大きなデメリットは「そもそもほしいのに手に入れられない」ことかな、と。
僕は定期的に大手家電量販店の入庫状況をCHECKしていたので、わりとスムーズに買えました。
Amazonや楽天、ヤフーショでも定期的に入荷しているので要CHECK↓
イヤホン本体で音量の上げ下げができない
これは中々に致命的でしたね。
音量調節って結構頻繁にするんですが、あなたはどうでしょうか?
以前使っていたBeoplay E8 2.0は右のイヤホンを長押しで音量UP、左側を長押しでDOWNできるスグレモノだっただけに、少しショックでした。
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【Beoplay E8 2.0レビュー】使わないと分からないイイとこ・悪いとこ!僕が愛する完全ワイヤレスイヤホン
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AirPods Proで音量調節するときは、スマホ本体の音量ボタンで調節しています。
ぶっちゃけ音質は良くない。音の拡がりはなく低音は心もとない
アップルは音響機器メーカーじゃないしそもそも音質に期待しちゃいけない…とは思っていたんですが、やっぱり地味にショックでした。
ぶっちゃけ、AirPods Proの音質は良くないです。
僕の感想は
- 音場が狭く、音に広がりと奥行きがない
- 高音がキンキンして刺さる
- 低音がとにかく弱い
音質厨の世界の言葉で言えば、音の解像度がないとか、臨場感、立体感がない感じ。平べったい音の鳴りで「ああ、アップルっぽいなぁ」と。
口コミや評判を読むと「むちゃくちゃ音質がよくて、感動!」なんてのを見かけますが、マジで嘘っぱちです。
一方で、EARIN M-2は小さいながらも音質が良かったなぁ〜と思う。やはり、AirPods Proで世界が変わるというのは過大評価感がある。。
Apple製品のイヤホンしか使ったことがない人には十分であろう
んで、かなり斜に構えた感想ですが、AirPods Proにムチャクチャ感動する人はそもそもApple製のイヤホンしか使ったことがないんですよね。
たぶん、若い高校生とか大学生からすればAirPods Proの音質や体験は感動的なんだと思う。間違いない。
ただ、僕みたく日常的にDJとかしてて、そこそこな音質厨からすると物足りなく感じると思う。
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ただ、そもそもワイヤレスイヤホンに音質を求めるのはナンセンス
でも、使っててハッ!としたんですが、ワイヤレスイヤホンに音質を求めるのはナンセンスだよな、と。
音質求めるなら鼻から有線イヤホンを使うべきであって、僕らがワイヤレスイヤホンを選んだ理由は、有線のわずらわしさから開放されたかったからだった、と。。
音質を生贄にして、利便性をとったのです。
とはいえ、低音が重要な4つ打ちテクノを日常的に聴く僕からすると物足りなさすぎるので、音楽アプリで音質をチューニングしています。
そういえば、音楽ストリーミングサービスはApple Musicが最強だろ!と思っていたんですが、すっかりSpotifyに乗り換えました。
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イヤーピースの汎用性がない
AirPods Proのイヤーピースの形状が特殊すぎるので、市販の一般的なイヤピとの互換性はありません。
現在(2020年2月)、Amazonや楽天を探してもサードパーティ製のイヤピも種類が少ないので…万が一なくしたら大変な状況です。
純正のイヤーピースはAppleに行って取り寄せてもらうしかなさそうです。
充電器がいまだにLightingケーブル
充電ケースが無線充電に対応しているので、もはや大したデメリットではないですが…いい加減アップル独自規格であるLightningからは卒業してほしいですね。
iPhone11 ProもいまだにLightningを使っており、そろそろ業界標準のUSBタイプCに対応してほしいところです。
スマホのメイン機がiPhoneじゃない人は?AndroidでもAirPods Proは使えるのか?
結論、使えました。
ただ、いろいろと制限や違いがあります。この記事を書いている僕はAndroidもヘビーユーザーなのでしっかりとした感想になっていますので、ご安心を。
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iOSのようにスムーズなペアリングはできない
AirPods Proの裏面に丸いペアリングボタンがあります。Androidスマホとペアリングする際はココをワンタッチします。
すると、表のランプがオレンジ色に点灯するので、Androidスマホで検索します。
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1AndroidスマホでAirPods Proを検索
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2見つけたら、いつもどおりペアリング
「AirPods Pro」が見つかるのでいつもどおりペアリングします。
ふつうのBluetooth端末となんら変わらず、ペアリングは自然に完了。
こんな感じで、ペアリングまではiOSほどではないですが、割とスムーズです。
Androidでは使えないAirPods Proの機能
- スマホとの自動ペアリング・自動再生
- イヤホン操作の詳細な操作設定
- Googleアシスタントの呼び出し
- バッテリー表示機能
普通に使うぶんにはあまり問題はなかな、と思います。ただ、個人的には自動ペアリングが使えないのはだいぶ痛手。
バッテリー表示は「Air Battery」というGoogle Playストアにあるアプリを使えば代用できます。無料版は広告が表示されますが。
ノイズキャンセリングと外部音取り込みはAndroidでも使える
AirPods Proの醍醐味であるノイズキャンセリングと外部音取り込みは、iPhoneと遜色なく使えます!ご安心ください。
イヤホン本体の長押し切り替えも機能します。
iPhoneとAndroidで音質は変わる
iPhoneとAndroidで音質は多少変わります。
というのも、Androidはスマホ本体にイコライジング機能がついていたり、スマホによってはより高音質にする機能が備わっているものがあります。
よって、ひろくAndroidといっても、音質が良くなるAndroidもあれば、悪くなるAndroidもあります。
個人的な感想として、Huawei P20 Proのほうが音質いいかな〜と思いました。
ただ、Androidでノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを買うならSONYの「WF-1000XM3」でいいかな〜。
まとめ
以上、AirPods Proは過大評価?じゃないかという視点でレビューと感想をお届けしてきました。
結論、iPhoneがメインなら最高のイヤホンで、音質はあまり求めちゃいけませんでした。
おわりではAndroidでも一部制約はあったものの、問題なく使えることを検証。
しばらくはコイツと素晴らしい音楽体験を共にしようと思います。