ITの進化に伴ってパートナーとの出会い方も変わってきましたね。
お見合いなんて古臭すぎ。これからはWeb上でお見合いができるかも。
仲介人?紹介人?なんていらない!すべてシステムがやってくれる。しかも、波長が合いそうな人をリコメンドしてくれる・・こんなことできたらスゴイですよね。
実はそろそろ実現されそうで、Facebookが新機能を発表したんです。
その名は「Dating(デーティング)」。
2018年の5月1日、2日で開催されたFacebook開発者向けの祭典「F8」で発表されました。
お見合いの時代が終わって→出会い系の時代→次は・・・?って時に差し掛かっています。
いままでは専用のマッチングサービスが主流だった
マッチングを求める場合専用のアプリやサービスを使いますよね。
(例えば、Pairs、PCMAX、YYC、ハッピーメール・・)
ところが、そういうのって安心できるか微妙・・、真剣にパートナーを探している人がいない・・、そもそも会えない・・なんてことありますよね。
有料オプションだったり・・
「お!このアプリなかなかいいじゃん・・!」と思ったら――
「1日で使える機能はここまでです。続きは有料オプションやで~~」
課金の助長だったり・・
「お!女の子から連絡キタ!!どこ住みか、どんな人か聞いてみよ~」と思ったら――
「連絡は1通あたり50円です」
サクラがいたり・・
「お!今日はいよいよ渋谷で待ち合わせや~」とウキウキで――
「・・待ち合わせ時間から1時間たっても連絡がない・・サクラだったか・・」
なんてことは日常茶飯事。こんなことがあるから安心感が持てないんですよね。
Datingはこんな状況に新しい風を吹き込むものでしょう。F8の講演内容をもとに紹介してみます。
Facebook新機能「Dating」とは?
DatingとはFacebookの2018年のF8で発表した新機能で、出会いやマッチングを手助けする機能です。
2018年の後半から「Dating」のテストがはじまり、早ければ年内にはリリースされるとのこと。
Datingの機能をまとめると
- DatingはFacebookのひとつ機能として組み込まれる
- 普通のプロフィールとは別に「デート用プロフィール」ができる
- デート用プロフィールを使ってマッチングする
- マッチングは独自のアルゴリズム(Facebookのプロフィール情報、参加したイベント、共通の関心ごと)が使われる
- デート用プロフィールは友だち以外に表示される
- デート用プロフィールはファーストネーム(例:太郎)しか表示されない
- Dating専用のチャットが用意される
これを読んで「あれ、Tinderと機能かぶってない・・・?」と思ったのではないでしょうか。
そうなんです、DatingはTinderと機能が似ていますし、Bumbleとも被ってます(笑)。
日本のPairsや、PCMAX、YYC、ハッピーメール、などなど有名どころのライバルにもなりそうです。
「F8」の講演内容
カリフォルニ アサンジョーズで開催された「F8」で講演するFacebook CEOのマーク・ザッカーバーグ。
ユーザの反応は・・?
この発表をユーザはどのように受け止めているのか?Youtubeのコメント欄を引っ張ってきました。
「マジかよ、Facebookありえねえ」
「さすがにやりすぎ」
「個人情報を守れるつくりはあるのか?ザッカーバーグは恋のキューピッドにでもなりたいのか?」
「これでクレイグズリスト(アメリカの5chのような情報交換板)も終わりだな」
というようなコメントが並んでいる。たしかに、やりすぎ感はあるよね・・。
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大手マッチングサービスにとって脅威
Facebookが独自データを使うとなれば、大手の脅威になるのは必至です。
Tinderはじめ有名なマッチングアプリはFacebookのプロフィール機能を使っています。Tinderのアカウント=Facebookのアカウントでしたからね。
こりゃ、大手出会い系アプリやマッチングサイトから不満がでそうだな・・と思いきや
Wiredの記事によれば、Tinderの最高経営責任者はFacebookのDating機能をうれしく思っているようです。
TinderやOkCpuid、Match.comを所有するMatch Groupの株価は、フェイスブックの発表を受けて急落した。だが、当人たちはそれほど心配してはいないようだ。Match Group最高経営責任者(CEO)のマンディ・ギンズバーグは以下のような声明を出している。
「フェイスブックがマッチングサーヴィスにビジネスチャンスを見出したことを、嬉しく思っています。Tinderは急成長を遂げてきました。ここで必要となる個人情報および繊細なデータの量を考えれば、このタイミングでの参入には驚いていますが(中略)とにかく今後も製品改良と素晴らしいマッチングの提供に注力することで、ユーザーの皆さんに喜んでいただけるように取り組みを続けていきます。わたしたちは、この分野を誰よりも熟知していると自負しています。フェイスブックの参入により、さらなる活気が生まれることでしょう」
Wired.jpから
しかし、事実として「Dating」が発表されたと同時に、Tinderの親会社の株価は下がりました・・。
まとめ
日本の有名どころ(Pairsや、PCMAX、YYC、ハッピーメール等)も同じようにして危なくなります。
超大型SNSというFacebookの特性上、従来のマッチングサービスも戦い方を考えねばなりません。
- Facebookの巨大なユーザ数
- 膨大な個人情報量
- それを生かしたマッチング力(マッチングのアルゴリズムを組むシステム開発力)
- 傘下のインスタグラム
今後どんな展開を策略しているのか ユーザにとっては楽しみですが、サービス提供者は頭を悩ましますね。
では!