選挙のお手伝い(ボランティア)をしたことがありますか?
先日、とある立候補者の選挙のお手伝いをしました。
- 決起会の手伝い
- ポスターの準備
- ポスター貼り
「ポスター貼り」を通して選挙の仕組みに疑問・課題を抱いたのでお話します。
ぶっちゃけ「選挙活動のポスター貼り」って時間の無駄だし、
なんでこんなに非効率的なことをやっているんだろう?と気づけたんです。
そこで、この記事では
- 選挙ポスター貼りとは?
- 見えてきた5つの課題と解決策
について書いてみました。
選挙のポスター貼りとは?
お題は「なぜポスター貼りなんて古いことをやっているんだろうか?」です。
街中で写真のような掲示板を見たことはないでしょうか?
これは選挙立候補者のポスターを貼るための掲示板です。
先日、決められたエリアの掲示板に立候補者のポスターを貼るボランティアをしました。
そこで見えてきた課題と問題があったので考えてみます。
選挙ポスター貼りって何をする?当日の流れとやることをかんたんに説明
まずは「選挙ポスター貼り」ってなんぞや?と思いますよね。
かんたんに説明します。
選挙ポスター貼りとは、お手伝いする立候補者のポスターを決められた掲示板の決められた場所に貼っていく作業です。
ポスター貼りの役割分担
僕はとある区の区長選挙・区議会議員選挙をお手伝いし、
区内に100箇所はあるくらいの掲示板にポスターを貼りました。
1人で100箇所を貼るわけではなく、何十人かで担当エリアを分けてポスターを貼ります。
担当エリアごとにまとめ役の人がいまして、僕は配下のメンバーで8枚を決められた場所に貼りました。
ポスター貼りの当日の流れ
ポスター貼りの当日に選挙管理委員会?から
「立候補者の○○さんのポスターは、掲示板の5番の上にポスターを貼ってくださいね」
(写真内にある「5」の上にポスターを貼っていきます)
と指令が出ます。
指令が出たと同時にポスター貼りがスタート!
ポスター貼りは投票日の1週間くらいまえから実施しまして、
当日は(エリアの広さにもよりますが)朝9時〜午前中には終わらせる勢いで進めます。
ボランティアで気づいた選挙ポスター貼りの5つのムダ
さて、実際にボランティアしてみて気づいた5つのムダを上げてみました。
- 紙代がムダ
- 印刷代がムダ
- 労働力がムダ
- 夜になると見えない
- 雨風やイタズラに弱い
経験してわかったムダ「人の手を使わずしてどうにかできないものか」
特に無駄が発生しているな〜と思ったのが「労働力」でした。
「キティさんは23ブロックの1〜8番をお願いね」と、こんな具合で役割分担さてからポスター貼りがスタートします。
ポスターを貼る人の移動手段は主に3つで、
- 徒歩(&電車)
- 自転車
- 車(車の人はいなかったけど)
大半の人は徒歩で、場所によっては電車を使って移動します。
選挙地区にもよりますが、移動範囲は半径1キロ程度。
僕は自転車でエリアを移動して、3キロくらいは漕いでいたと思います。
当日は合計で30人くらいのボランティアがいました。
ココで思った疑問が「とんでもない人海戦術だし労働力がとても必要じゃないか・・!」と。
これだけ多くの人間を稼働させるって人件費に換算するとすごいんじゃない?と思いました。
さらに「ポスターの紙とインクってとても勿体無いなあ」と思ったり。
ということで、ムダを数値化してみます。
「ムダの多いポスター貼り」にかかっている費用を試算してみた
選挙ポスター貼りには多くの人が関わっていて「とんでもない労働力を投入しているという問題」が見えてきました。
多くの人が働くということは「それだけ費用が掛かっているという課題」があるはずです。
立候補者1人に対して、どれくらいの費用が掛かっているのか試算してみました。
- ポスター貼り「当日」の費用
- ポスター貼り「準備」の費用
ポスター貼りの当日にかかる費用は7.2万くらい
ボランティア1人の時給を1,200円として、30人いたとしましょう。
そして、2時間で貼り終わったとします。
(実際、手伝っている人はサラリーマンが多かったので時給はもっと高いハズ)
1,200円 × 30人 × 2時間 = 72,000円
1人の立候補者のポスターを貼るために72,000円の人件費がかかっているという試算になりました。
準備にかかる費用は27万円、すべてあわせて1人当たり34万円くらい
ポスター貼りには「準備の作業」があります。
ポスター印刷、仕分け、裏面に両面テープを貼る・・・というように。
準備項目を試算してみました。
- ポスターの紙代
- ポスターの印刷代
- 作業エリア(レンタルスペース等)の費用
- ポスターデザイン等の企画にかかる人件費
- ポスターの仕分けにかかる人件費
- ポスター裏に両面テープを貼る人件費
- 当日の流れ(エリア分けの相談とか)にかかる人件費
ポスター印刷代込みで1枚100円 × 200枚 = 20,000円
作業エリア確保費 = 50,000円
ポスター企画(人件費) = 100,000円
ポスター作業(仕分け、テープ貼り等)費 = 100,000円
【合計:270,000円】
あらあらで安めに見積もったとしても、1人の立候補者をサポートするのに27万円はかかっているでしょう。
当日の作業費(7.2万円)をあわせると、34.2万円です。
そして、立候補者が10人いればポスター貼りの作業だけで340万円はかかります。
これを年間を通じて何回か実施されるわけですから・・・見えない人件費が非常にかかっているのがわかります。
選挙ポスター用の掲示板は電子化するべき
そこで思ったのが
「これって電子化すりゃよくね?そのほうがよっぽど経済合理性があるよな?」
ということです。
電子化すればわざわざ人の手を使わなくても済むし、紙を印刷しなくていいし、雨や台風でも破れたりしないし・・いろいろと得があるだろうと。
そこで、選挙ポスターの掲示板を電子化する方法や仕組みを考えてみました。
- 電子化するためのコンセプト
- アナログからデジタルに移行するための仕組み
- ソフトウェアはどんなふうにするといいか?
- ハードウェア(機械)はどうする?
- 採算性はあるのか?
詳しくは「【選挙ポスター掲示板の電子化】実現の試算と方法を考えてみた-公費削減と効率化になる?」という記事で深掘りして考えています。
この記事の続きにあたるものなので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
選挙のポスター貼りのお手伝いをしてみて感じた5つの問題と課題を考えてみました。
そして、ポスター貼りには5つの無駄があると書きました。
- 紙代がムダ
- 印刷代がムダ
- 労働力がムダ
- 夜になると見えない
- 雨風やイタズラに弱い
ムダをざっくりと試算すると立候補者1人あたりのポスター貼りで34万円くらいかかっていました。
これら問題を解決するためには、木の板でできたアナログなポスター用掲示板を電子化するのがいいんじゃない?というお話でした。
つづきは以下の記事で書いていますので、よかったら読んでみてくださいね。
以上!