轟くディストーションサウンドから「轟音(ごうおん)」と呼ばれるシューゲイザー。
真骨頂はライブで聴くことですが、そもそも「シューゲイザー」ってなにか知っていますか?
レジェンド的バンドは知っているけど、最近のは知らないって人も多いんじゃないでしょうか?
そこで、
▼この記事では初心者〜コアなファンをターゲットにして、こんな疑問に答えます
- シューゲイザーってなに?
- 代表的な楽曲やアーティスト、バンドを知りたい
- 歴史的なバンドだけじゃなく、最近キテるバンドも知りたい
- シューゲイザーバンドをライブで聴くときの注意点はある?
この記事を読めば大御所と最新のバンドを知ることができますよ。
マイブラファン歴10年以上のキティ@tk_wwwがお送りします
シューゲイザーとは?
シューゲイザー(Shoegazer)とは、ロックミュージックのジャンルのひとつで1980年末ごろにイギリスで生まれました。
美しく細いボーカルやサウンドをメインに、裏で鳴り続けるギターの深いディストーションサウンドが特徴的です。
一言でいえば「激しくて妖艶でどこか切なさがあるサウンド」
シューゲイザーってなに?って聞かれてとき、僕はこう答えています(※個人的解釈です)
「激しくて妖艶でどこか切なさがあるサウンド」
- 激しさ:裏で鳴り続ける轟くギターのディストーション
- 妖艶さ:歪みと美しさが交じって、なんだか不思議で怪しい曲調
- 切なさ:ボーカルの消えそうな細いサウンド
妖艶(ようえん)
あやしいほどになまめかしく美しいこと。また、そのさま。 (女性が)上品でなまめかしく、美しいさま。
出典:goo辞書
シューゲイザーの代表格は「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン」
シューゲイザーの代表格といえば「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My bloody Valentine)」です。
彼らが1991年にリリースしたアルバム「Loveless」でシューゲイザーが世に知れ渡りました。
シューゲイザーの名曲・名盤を5つピックアップして紹介します
シューゲイザーの歴史的名盤をいくつも紹介してもしょうがない(他のメディアを見ればいい)ので、僕がオススメする現代版シューゲイザーの名盤を紹介します。
- My bloody Valentine
- Slowdive
- The Pains Of Being Pure At Heart
- Phantogram
- I Break Horses
本当はレジェンドたち・・「Ride」や「The Jesus And Mary Chain」、「Lush」、「Chapterhouse」も紹介したいけど割愛しています。
My bloody Valentine(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)
とはいっても、このバンドを紹介せずにはいられない。
シューゲイザーを”シューゲイザーとして”世に広めたのはこのバンドで間違いない。
写真は若かりし頃のもの。2018年現在はみないい歳である笑。
- 通称:マイブラ、MBV
- 出身:アイルランドのダブリン
- 活動期間:1984年〜1997年、2007年〜
活動期間をみて分かる通り、10年間のブランクがある。
メンバー(4人) | 担当 |
---|---|
ケヴィン・シールズ(Kevin Shields) | ボーカル、ギター、ベース、サンプラー |
コルム・オコーサク(Colm Ó Cíosóig) | ドラムス、パーカッション |
ビリンダ・ブッチャー(Bilinda Butcher) | ボーカル、ギター |
デビー・グッギ(Debbie Googe) | ベース |
マイブラの名盤「Loveless」に収録されている「Only Shalow」
マイブラなら絶対聞かなくちゃいけないのが「Loveless」というアルバム。
すべていい曲だけども「Only Shalow」はぜひきいてほしい。
2018年のソニックマニアで演奏された「Only Shalow」が忘れられない・・・。
【関連記事】>>「【参戦レポ】サマソニ好きも必見!ソニックマニア2018が最高だった3つのポイント<会場編>」
ちなみに、ライブはあまりにも轟音サウンドなので耳栓が配られることもある。
もちろん、普通は配られないので音楽鑑賞用の耳栓は持っておこう。
そして、Lovelessのリリースから22年後、突如発表されたアルバムが「mbv」。
青色のジャケットが特徴的で、mbvとはバンド名の頭文字をとったものである。
Slowdive(スロウダイヴ)
シューゲイザーといえば「Slowdive」も外せません。
1989年にイギリスのレディングで結成。その後、1995年に一時活動休止して、2014年から再始動しています。
2017年に22年ぶりに発表された「Slowdive」という4枚目のアルバムが有名(そういえば、マイブラも22年ぶりだったな・・・)
The Pains Of Being Pure At Heart(ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート)
次は2007年結成、アメリカニューヨーク出身の「The Pains Of Being Pure At Heart」
爽やかなシューゲイザーと言ってもいいだろうか。
なんとな〜く、レジェンドたちのサウンドを取り入れつつ、The Smithsっぽいギターサウンドとキャッチーで爽やかな男性ボーカルが特徴的。
I Break Horses(アイ・ブレイク・ホーシーズ)
日本人が知らないシューゲイザーバンド「I Break Horses」。
(執筆当時2018年8月時点で日本語記事ゼロ)
現代のシューゲイザーバンドといえば、I Break Horsesがパッと出てくる(のは僕だけですね・・)。
I Break Horsesはスウェーデンのストックホルムで2008年に結成されました。デビューアルバムは馬の姿が目立つジャケットの「Hearts」で、「Winter Beats」という曲がオススメ。
とにかくマジで美しいからゼッタイに聴いてほしい。そして、来日してくれ!!!
もっと日本で有名になればきっといつか来日してくれるはずだ・・・!ギターは使わずにエレクトロニカ×シューゲイザーという感じですね。
Phantogram(ファントグラム)
日本人が知らないシューゲイザー、その2は「Phantogram(ファントグラム)」。
こちらもエレクトロニカ×シューゲイザーに近いサウンドで、
2007年にニューヨークのグリーンウィッチで結成されたデュオバンド。
- Josh Carter (vocals, guitar)
- Sarah Barthel (vocals, keyboards).
小さなオレンジアンプからかき鳴らされるカラッとしたギターのサウンドが心地よすぎる。ディレイのかけ具合がまたちょうどいいんだよね。Sarah(女性ボーカル)の声も美しすぎます。
まとめ
シューゲイザーの歴史的名盤と現代の名盤を紹介しました。
歴史的バンドを知りつつ、現代版シューゲイザーバンドも知れましたね。
最近はエレクトロニカの要素を取り入れるのが主流なようでした。
ポップなサウンドでないことから、シューゲイザーはマイナーなジャンルですがとっても奥が深いです。
「激しくて妖艶でどこか切なさがあるサウンド」と例えたのがなんとなくわかったのではないでしょうか。
シューゲイザーと同じように日本人に知られていないテクノ・ハウスの名盤をまとめた記事もあるので、よかったら読んでみてくださいね。
以上!
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