最近VJをはじめてみたキティ(@tk_www)です。
VJソフトは「Serato DJ Pro」を拡張して使える「Serato Video」を使っています。
ガチ勢からすると微妙かもしれません。
VJに必要なPC環境・スペックは、PCのOS・プレイスタイル・扱う映像の品質で変わってきます。
- どんなVJソフトを使うのか
- どのくらいの品質の映像を使うのか
- 専用機材は使うのか
- 同時にDJプレイするのか
- Windowsなのか?Macなのか?
とはいえ、AtomやCeleronのような貧弱CPUではまともに動きません。
この記事ではどんな条件下でも最低限必要なPCスペックを解説します。
具体的に、こんなお悩みにお答えします。
- VJするのに最低限必要なPCスペックはどのくらい?
- DJとVJを同時にするならどのくらい?
- Serato Videoを使うならどれくらい?
VJ初心者がクリアしておきたいPC環境・スペック
項目 | 必要なスペック |
CPU |
Intel Core i3以上 (i3なら第7世代以降) |
RAM(メモリ) | 4GB以上 |
グラフィックカード(GPU) | メモリ容量1024MB以上 |
記憶領域(HDD/SSD) | 10GB以上あると安心 |
その他 | PC本体を冷やせる環境があればなお良し |
さらに、こんな疑問に答えていきます。
- CPUってなに?CPUのスペックはどこを気にすればいい?
- メモリって?どのくらいあるといいの?いいメモリって?
- GPUってなに?CPUと何が違う?
CPUはパソコンの脳みそ!脳みそが弱いと映像を処理できない
CPUは人間でいう脳みそです。
つまり、CPUはパソコンの脳みそなのです。
脳みそにもランクがありまして、さらに脳みその数が多いほど性能は上がります。
VJは3Dイメージなどの後負荷な映像データを扱うので、高スペックなCPUが必要です。
CPUスペック
CPUの種類はこんな感じで、上が頭がよく、下に行くにつれて頭が悪くなります。
VJするなら最低でもCore i3は欲しいですね。
- Core i9
- Core i7
- Core i5
- Core i3
- Core m
- Core 2 Duo
- Pentium
- Celeron
- Atom
CPUの数
CPUの数について、あまり気にする必要はないですが、
- Quad Coreなら、CPUが4つ
- Dual Coreなら、CPUが2つという具合です。
もちろん、前者のクアッドコアのほうが高性能で、VJするならDualは最低でも欲しいです。Single Coreで動作させるのはちょっと厳しく、プレイ中にパソコンがカクカクしたり止まったりします。
CPUは他にもクロック周波数や世代など、見るべきポイントがありますが、ここでは細かくなりすぎるので割愛します。
よいメモリは同時処理性能を高める。メモリは机の広さに例えられる
CPUを作業者とするなら、メモリは作業者の机によく例えられます。
机は広ければ広いほど、いろんな作業を同時に行えますよね!つまり、メモリの性能がよいと同時に処理できる性能が高まるのです。
どれだけ頭がよい作業者でも、机が狭かったら同時並行できず効率が悪くなります。
メモリのスペックの見方
メモリは性能がよくなるほど、数字が大きくなります
2GB → 4GB → 8GB → 16GB → 32GB・・
市販のPCは2~8GBで、カスタマイズすれば16GB以上にパワーアップできますね。VJするなら最低4GBは欲しいです。
↓増設するならこんな感じのメモリを買って換装(交換)します。
ちなみに、メモリはRAMとも言いますので覚えておきましょう。
VJは同時並行しまくるからメモリが重要
VJはマジでいろんなことを同時並行で処理します。
- 映像を読み込む
- 映像を流す
- 映像にエフェクト①を加える
- エフェクト②をさらにかける
- 文字を乗っける
- 2つの映像を混ぜる
DJも兼任するとてんやわんや
DJとVJを兼任するとなると、
- 音楽を読み込む
- 音楽を流す
- 音楽にエフェクト①を加える
- エフェクト②を加える
- HPF/LPFかけたり、TREBLE, LOWつまんだり
- 2つ音楽を混ぜたり
- フェーダーでカットインカットアウトしたり
- スクラッチしたり
もう、パソコンにしてみればてんやわんやです。
ちなみに、僕のPCはVJとDJを同時で動かせるものの、映像がよく固まったり再生が遅くなったりしています。
■僕のPCスペック
- PCモデル : Macbook Pro 13inch 2017
- CPU : Core i5(2.3GHz)
- RAM : 4GB
- 記憶域 : SSD 256GB
美しい3Dグラフィック映像や高度な演算を処理するのがGPU
GPUとは「Graphics Processing Unit」の略で、3Dグラフィックスなどの画像描写を行う際に必要となる計算処理を行う半導体チップ(プロセッサ)のこと
参考:KAGOYA JAPAN「[5分で理解]GPUとは?CPUと違いや性能と活用」
3DCGの映像データを扱うようなVJにとって、GPUは重要。複雑な映像データをなめらかに再生するのにGPUは欠かせません。
GPUは奥が深いので、詳しく説明しませんが、スペックや機器の比較をしたい方は以下のサイトが参考になります。
パソコンの選び方と買い方「NVIDIA GeForceモバイルGPU性能比較早見表」
最近のMacはAMD社製のGPUである”Radeon”が使われていたりしますね。
「AMD RadeonモバイルGPU性能比較早見表」も参考になるので、詳しく知りたい人は是非。
Serato Videoを使うなら用意しておきたいPCスペックを解説
最後に、Serato Videoを使っている人向けに、これだけは用意しておきたいPCスペックを解説します。
「Serato Video 1.1ユーザマニュアル」の内容をもとに解説しますね。
パソコンのOSとCPU
Windowsユーザなら・・
- Windows 7以上
- CPUが、Core Duo以上
マニュアルはこのように書かれていますが、7はサポート終了になるのでWindows 10がよいでしょう
CPUは、Core Duoじゃまともに動きません。
Inter Core i3以上はあったほうがいいでしょう。
Macユーザなら・・
- Mac OS X 10.6 / 10.7 / 10.8 以上
- CPUが、2GHz以上のクロック周波数があること
2GHz以上のクロック周波数となれば、Core i5くらいは必要になってきます。
最近のMacbookは最低Core i5なので、あまり気にする必要はないです。
注意!Macbook 12inchのような小型機向けのCPU(Core m系)での動作は厳しい
Macbook(12inch)に搭載されているCore m系のCPUでの動作は厳しいですね。
Surface Pro4のCore m型も非推奨
マイクロソフトのSurfaceはいろんな種類がありますが、Core m系のCPUじゃまともに動作しないので気を付けてください。お値段が高めのSurfaceはCore-i5だと優秀なCPUを搭載しています。
新型MBAはサポート対象外のスペック
また、2018年に発売された新型Macbook Airも動作は厳しいかも。
写真の通り、新型MBAはCore i5ですがクロック周波数は1.6GHzなので、動作にかくつきが出そうです。
メモリ(RAM)
Windows, Mac共通で、下のスペックが必要です。
ぶっちゃけ、4GBは欲しいですね。
記憶領域(HDD/SSD)
ビデオファイルの保存スペースとして、以下の空き領域の確保を推奨されています。
GPU(グラフィックカード)
256MB以上のVRAMをもつGPUにしましょう。
- NVIDIA Geforce 8400以上
- または、ATI Radeon X1650以上
グラフィック機能はサポート対象外
Serato Videoが対応している拡張子とコーデック
最後に、Serato Videoのソフトの仕様に関する話です、
Serato Videoが対応している拡張子を確認してから、VJに励みましょう。
- mov
- m4v
- mp4
- avi
- flv
- mpg
- mpeg
- dv
- qtz(Macのみ)
コーデック
- H.264
- DV
- Motion JPEG A
- Motion JPEG B
- MPEG-4
VJで使えるイイ感じの映像素材は「【VJ映像素材】Serato Videoで使える無料・有料素材を探してプレイしてみた」という記事で紹介しています。
まとめ
「最低限用意しておきたいPC環境・スペック」をVJ初心者にもわかりやすく解説しました。
VJで扱う映像データは大きな負荷がパソコンにかかりますから、そのぶんパソコンのスペックも高いものが必要でした。
DJとVJを一台のパソコンでプレイするとなれば、Core i5以上、メモリは16GBくらい必要でしょう。
GPUもかなりリッチなものを乗っける必要がありそうです。
これからVJを始めようとしていて、パソコンすら手元にないのなら、新型のMacbook Proを購入しておくのが間違いないと思いますよ!
以上
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