転職面接で必ず聞かれる質問といえば「転職理由」です。
実際、何社か転職面接を経験し、必ず聞かれました。
ですから、「なんで転職したんいんだっけ?」という問に対するアンサーは自身で認知しておくべきです。
この記事はこんな悩みを抱えているあなたのチカラになります。
- 転職しようか悩んでいる
- 転職理由が思いつかない、わからない
- 考え方のコツやポイントを知りたい
- 転職理由で明らかにしておくべきことって何?
- 他の人の転職理由を知りたい
これを読めば晴れやかな気持ちになって「転職理由はなんですか?」と聞かれてもパッと答えられるようになりますよ。
「転職理由」を自己認知するために「言語化」しよう
転職理由はなんですか?すぐに答えられるでしょうか・・?
明確な答えがスパッとでなければ、自分で自分のことをわかってない(自己認知が甘い)といえます。
転職したい!と思ったのなら理由は必ずあるはずです。
自分で自分のことを知るために文章に書き起こしてみましょう。ふわっとしたものの輪郭がはっきりしてきますよ。
ふわっとしたツメが甘い転職理由とは?
「今の会社はブラックだから転職したい!」「やりがいがないから!」「人間関係が嫌過ぎるから」というのは転職理由になっていませんよ。
- あなたにとって“ブラック”とはどんな企業?働き方?
- やりがいがないと感じるはなぜ?どうしたらやりがいを感じる?
- どういった人間関係ならいいの?転職すれば本当に解決する?
こんな問いかけを自分で自分にしてみましょう。
この問いかけをよく「自己分析」といったりしますよね。
ひとりじゃ考えられないよ!誰かと一緒に考えたい!なら転職エージェントをうまく活用する方法もありますよ。
転職理由は「不満」や「物足りなさ」からくるもの
転職したい理由は不満や欠乏からくるものです。そうですよね?
不満や欠乏がなければ転職したいと思わないはずです。だって、現職に満足しているわけですから。
給与が低い、労働時間なさすぎ、上司のパワハラ、成長できない環境・・・どうでしょうか?
僕の場合「成長希求(現職じゃ成長できないという不満)」がとても大きかったです。想いを記事にしているので読んでみてくださいね。
現職の不満や欠乏を思い浮かべてみましょう。できれば、文字に書き起こす(言語化する)のが一番です。
表を作って不満と期待を可視化すると、転職先に求めるものがみえてくる
今の不満を書き出してみてください。そして、不満の反対「期待」を書いてみましょう。
すると、転職先に求めるものが見えてくるはずです。
表の右側を「転職要件」と僕は呼んでいます。そして、この表を「転職 現在・未来表」として呼称しています。
現状(現職の不満や欠乏) | 未来(期待:転職先に求めるもの) |
給与が少ない | 給与アップ |
残業代がつかない | 残業代がでる |
勤務時間が長い | 定時帰りで残業少ない |
仕事のスピードが遅い(社内手続き多すぎ) | スピード感のある会社(ベンチャーとか?) |
通勤時間が長い | 通勤時間が短い |
成果が目に見えない仕事 | 成果が目に見えてやりがいを感じる仕事 |
刺激のない人ばかり | アクティブで何事にも挑戦する風土 |
年功序列が嫌だ | 成果主義の社風・制度 |
スーツ着たくない | 私服・オフィスカジュアルOK |
どうでしょうか?ちょっとばかり、あなたが転職したい理由がみえてきたのではないでしょうか・・?
実際に転職活動中に整理した僕の表はこんな感じです。
とにかく書き出してみたので「つまらない仕事」「やりがいがない」とか抽象的なワードが含まれています。抽象的なワードの対処法は次で紹介しますね。
「やりがいがない」「ブラック企業」抽象的なワードはこうやって対処する
人って便利な言葉を使いがちです。
例えば「やりがい」「ブラック」とか日常的に使っていませんか?
便利な言葉は使う人によって意味が変わります。だから、どういう意味で自分がとらえているのか認識する必要があります
あなたの考えるやりがいやブラック企業とは何なのか?を明らかにします。
サンプル:ブラック企業の定義
「ブラック企業」について考えてみます。
僕が考えるブラック企業とは、自分が許容できない範囲の労働を求めてくる企業だと考えます。
- 長時間労働&薄給
- 残業代は出ず、サービス残業はあたりまえ
- 土日出勤はあたりまえ
- パワハラやセクハラが横行している
もっと具体的に、自分が許容できない範囲を数値化しましょう。
- 残業は満額支給
- 月60時間残業はキビしい、80時間以上は論外
- ベストは40時間以内
- 給与が高ければ裁量労働制もやむなし
- 基本給30万円は絶対条件
- 年間の有給休暇は最低20日
あなたにとってのブラック企業とはなんでしょうか?
もしかしたら、月80時間の残業は余裕かもしれません。いやいやとんでもない!残業ゼロが当たり前って方もいると思います。
サンプル:やりがいの定義
やりがいも人によって変わります。
やりがいがある仕事がわかると転職後の満足度・幸福感が満たされます。
例えば僕にとってのやりがいがある仕事とは、
- 仕事のアウトプットが目に見えてわかりやすい
- (例えば、東京タワーを建設したとか)
- 成果に対して適正な報酬が支払われる
- 裁量が与えられている(自分のオリジナリティを反映できる)
- 仕事をしながら成長を肌で感じられる
- 周囲のデキる同僚からたくさん学べる
- 没頭&熱中できる
という感じです。
あなたにとってのやりがいとはなんなのかを考えてみましょう。
転職先はやりがいが満たされるものを選びたいですね。
自分が求める仕事環境をイメージする
どういうところで働きたいか?は意外と重要です。
転職先の仕事環境をイメージしてみましょう。
仕事環境とは、勤務地、オフィスの物理的な見た目、働き方、福利厚生、業務フロー、一緒に働く人・・などを指します(以下は一例)。
- 勤務地は都心部
- オフィスはキレイで開放感があるところ
- お菓子やドリンクが飲み放題
- 朝ごはんが支給される
- 在宅勤務制度がある
- サテライトオフィスがある
- 退職金が出る
- 家賃補助の支給、社宅がある
- 煩雑な事務手続きがない
- 同僚はやる気に溢れていてモチベーションが高い
仕事環境をイメージすると転職先企業が絞られてくるはずです。
従業員へのサービスを惜しまない会社はお客様も大切にします。
いまや、昭和のドラマによく出てくるような、灰色の縦長デスクでパーテーションがない仕事場は嫌ですよね?
あなたにとって、仕事の最大のモチベーションは何か?
車はガソリンがないと動きません。
仕事もガソリン(モチベーション)が必要です。あなたにとってのガソリンは何ですか?
「仕事」のモチベーション例を考えてみました。
- お客様からの「ありがとう」という感謝
- 成果に対する報酬(お金)
- 偉大なことを成し遂げるような社会貢献
- やりがいが感じられること
- 家族の笑顔、生きるため
★お客様からの感謝されれば・・
毎日15時間働けるのか、月に20万の給与でもいいのか
★給与が年収5,000万なら・・
土日休みがなくてもいいのか、毎日15時間働いてもいいのか
★家族の笑顔、生きるためなら・・
と答えたあなたは終わってます(笑) 仕事に意義を持ててないからです。そんなんじゃすぐ仕事が嫌になりますよ。
僕の場合、最大のモチベーションは「お金」です(サラリーマンの間は)。
もちろんバランスが重要ですが、極論 年3,000万もらえればパワハラとか月100時間残業はへっちゃらかもしれません。
自分にとっての仕事のモチベーションを考えると、転職で何を重要視すべきなのか?が見えてきます。意外と給与かもしれませんよ?
自分の力で「変えられるもの」「変えられないもの」「変わるもの」を理解すること
最後に、「変えられるもの」「変えられないもの」「変わるもの」を理解しましょう。
さきほど「転職 現在・未来表」の右側に転職先に求めるものを書きました。
しかし、求めてもどうにもならないものがあったりするんです。
転職で「変えられるもの」
転職で確実に変えられるものを列挙してみます。つまり、自分の力で変えられるものたちです。
- 会社(職場)
- 通勤時間
- 業種・職種・仕事内容
- 一時的な人間関係
- 給与
- 取引先(※)
- 労働時間(※)
※:場合によっては変えられません
もし、通勤時間が長いことに嫌気がさしているなら、自宅から近い会社を選べばいいです。営業よりも事務仕事がいいと思うなら変えられます。給与が低いなら高いところを選べます。
このように「転職者が転職する理由は”変えられるもの”」にあるはずです。
現状に対する不満を自分の力で変えたいから転職するんですもんね?
転職しても「変えられないもの」
転職しても変えられないもの、自分の力じゃどうにもできないことたちです。
あなたの転職理由が自分の力じゃどうにもできないことであれば、転職しても問題は解決しない可能性があります。
- 人間関係(人との交流)
- 上下関係(上司・部下)
- 組織という構造
- 世界・日本の景気
- 業界の景気
- 日本の人口動態や政治的施策
- 天変地異
注目すべきは「人間関係」です。現職で人間関係で悩んでいたとして、転職先でも悩む可能性はあります。
なぜなら、人間関係は自分の力でコントロールできないからです。
現職でも転職先でも理不尽な上司は必ずいます。「会社のすねかじり虫(働かずに給与だけもらう社員)」もどこにだっています、大企業ならなおさらです。
会社員である限り人間関係、上限関係からは逃れられないことを認識しておきましょう。
加えて、世界や日本の景気はどうしようもありません。業界の景気もどうにもできないですが、業界を選ぶことはできます。
沈んでいる船(景気が悪くなる業界)に乗るべきかどうかは転職前に考えましょう。
転職しても「変わるもの」
広い意味での「環境」は変わるものです。
- 仕事環境
- オフィス環境
- 働きかた(リモートワーク、在宅勤務、内勤、外勤、お客様先常駐)
- 仕事への意欲やストレス
- 人間関係(新しい人間関係ができます)
- 社内制度や福利厚生
オフィス環境や働きかたは変えられるものであると同時に、かならず変わるものです。人間関係も必ず変わります。
「変わるもの」に対して違和感を感じないか、必ず考えておきましょう。
社内制度や福利厚生は分かりづらいので、面接時にいろいろと聞いてみるのがベストですね。
まとめ
最後にもう一度「あなたの転職理由はなんですか?」
落ち着いて考え見たことを整理してみましょう。記事では転職理由の「材料」をたくさんピックアップする作業をしてみました。
最後に自分の中で考えたことを整理して話せるようにしてみてください!きっとスラッとパッと転職理由が言えるようになったはずです。
ここまで考えられたなら転職エージェントに騙される?!危険性もなくなったはずです。
転職エージェントだってサラリーマンです。転職エージェントは転職者の年収30%が報酬になるビジネスモデルですから、求人情報をバンバンと送ってきます。
詳しい黒〜い内容は、以下の記事で紹介しているので読んでみてくださいね。
以上!